2026.07.01
『クニンダ人物志4「阮氏」』を発刊しました

久米崇聖会では、シリーズ「クニンダ人物志」の第4巻『阮氏 ―始祖・阮國―』を刊行いたしました(初版発行:令和8年3月30日)。
本シリーズは、久米村(クニンダ)に名を連ねた人々の歩みをたどり、その事績を後世へ伝えることを目的としたもので、これまでに『蔡氏』『鄭氏』『久米村と漢詩』を送り出してきました。
第4巻で焦点をあてるのは、琉球王国の政治・経済・教育・文化に深く関わった門中「阮氏」です。
一族の始祖・阮國は、衰退していた久米村の再興に尽力した人物として知られます。
以後も、官生出身として久米村黄金期に活躍した阮維新(宜保親方)や、程順則(名護親方寵文)・蔡温(具志頭親方文若)とともに「久米村三賢人」に数えられる阮瓉(山田親雲上龍文、スグリー山田)、激動の琉球処分期には三司官座敷で久米村総役を長く務めた阮宣詔(神村親方)など、時代の節目で要となった人々を輩出しました。
本書は、上里賢一氏(琉球大学名誉教授)をはじめ、大城直也・鈴木悠・冨田千夏・早瀬千明・前田舟子・山田浩世の各氏(50音順)という、琉球史・中琉交流史・家譜研究などの第一線で活躍する研究者の協力のもと編まれました。丹念な調査と考証に基づき、阮氏の歴史的意義を多角的に描き出しています。
本書は崇聖会会員のみの頒布となりますが、今後は地域の図書館や大学図書館などの公共施設でご覧いただけるよう準備を進めております。
本書を通して久米村が育んできた人と歴史の物語に、ぜひ触れていただければ幸いです。